生活

マスクを買う前は必ず計算して欲しい【1枚57円以上は買うな】

2020年のある日を境にマスクは店頭から姿を消した。

それからフリマアプリでの高額転売、布マスクなどの洗って繰り返し使えるマスクの台頭、飲食店でのマスクの販売など日本のマスク事情は大きな転換を迎えた。

そもそもマスクのシーズンは風邪やインフルエンザが流行する10月頃から花粉症ピークを終える3月末までぐらいまでの期間となっており、それ以降は日焼け止めなどの夏物シーズン品がドラッグストアの店頭で山のように陳列されるようになる。

そう考えると、梅雨が終わりかけのこの時期でもマスクの話題が出るのは異常事態だ。しかしながらこの異常事態はコロナ以降は常識となるだろう。

なので今の段階でマスクの正しいリテラシーを身に着けて
「おいしいお客さん」にならないよう注意していただければと思う。

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結論 1枚あたり57円以上マスクは購入しないこと

ただマスクをつければ良いのならば外国産の廉価品でいいだろうが、ウイルスの遮断率などを考えると国産品のNB(メーカー品)が安心だ。
日本メーカーの多くは「一般社団法人 日本衛生材料工業連合会」の自主基準を満たした安全性の高いマスクを販売している。

今回は、その日本で販売されていたマスクの元々の価格を調査し、そこから枚数で割り1枚あたりのマスクの価格を計算した。

見出しの通り、1枚あたり57円以上マスクは購入しないことをおススメする。

以下にその根拠となるデータを記載していくので、今後のマスク購入の際の一つの目安にしてほしい。

今回の調査で使用したマスクとその理由

日本でよく売れているマスク

「日本でよく売れている」とは非常に曖昧な表現かもしれない。しかし実数は分からなくても大体予想はできる。

それは「ブランドで多面展開しているかどうか」が一つの基準となる。
化粧品にしろ食品にしろ人気商品は、通常の本体とは別に詰替、大容量パック、コラボ品など多く展開がされている。

マスクもそれに準じ調査した。

するとマスクは、7枚入り、30枚入り、50枚入りで展開されている商品が、有名なメーカーに各1ブランドあった。

  1. 興和 三次元マスク
  2. ユニ・チャーム 超快適マスク
  3. 玉川衛材 シルキータッチモア

この3メーカーの3ブランドを調査の対象とする。

価格については全国的にチェーン展開しているドラッグストアの通販サイトを参考にした。(※店頭表示価格に合わせて税抜きで表示)

内容量の違いで1枚あたりの価格は変わる

説明するまでもないかもしれないが、念のため説明する。

例)肥満症の改善薬 小林製薬 ナイシトールZα

・105錠 2,100円 1錠当たり20円

・315錠 5,980円 1錠当たり18.9円

・420錠 7,280円 1錠当たり17.3円

このように内容量が増えれば増えるほど、単価(g、ml、枚、個)あたりの価格は安くなる。求める式は、価格を内容量で割るだけ。化粧品、洗剤などの生活必需品でも活用でるため、値札の高い安いだけでなく、単価あたりで計算することは必須。

マスク枚数別 1枚あたりの価格とは?

では上記で示した式を元に、マスク1枚あたりの価格を一表にまとめてみた。

いかがでしょうか。日本の厳しい基準をクリアした高性能マスクの1枚あたりの価格の一覧である。もちろん企業ごとの価格設定、チラシ掲載の有無などで価格差は出てくるだろう。

しかしこれはチラシ未掲載時の価格となっている。チラシ掲載時は100円ほど価格が下がるだろうからこれが最上限と言って間違いない。

最も1枚単価の高いマスクはユニ・チャーム7枚入りだが、それでも1枚あたりの価格は56.9円となっている。

コロナ禍時のマスクの価格を思い出してほしい

高額マスク恨んで売る人憎まず

マスクが店頭から消え、品薄で困っていた時のマスクの価格を思い出してほしい。50枚5,000円なんてざらにあったし、もっと高いマスクもあった。
1枚あたりの価格は100円。この事実を忘れてはならないと思う。

しかし俺はこの事実があったとしてもマスクを販売していたお店や人々を非難するつもりはない。

マスクがなくて困っている人々のためを思って販売した人もいるだろうし、飲食店なんかはお客さんが入らない中で藁にも縋る思いで販売していたと想像できるからだ。
さらに自分自身がマスクが大量に販売されるようになって「マスクを慌てて買う必要はない」と安心したのも事実。

マスクが買える今、我々が気を付けることは

繰り返すが、外国産の安価なマスクを販売していた企業・お店を非難するつもりはない。しかし平時であれば品質の保証された日本メーカーのマスクですら1枚57円以下で買えることもまた事実。

さらに言うと、今回使用したドラッグストア通販サイトに掲載されていたPB(プライベートブランド)のマスクの価格は、

50枚入り 648円(1枚あたり約13円)だった。

この事実から布マスク、エアリズムマスクなど様々な選択肢がある現在、われわれ消費者が心がけることは、

「マスクの適正価格を知り、それを元に購入を判断する」ことに他ならない。

そして題名に戻り、「1枚57円以上のマスクは購入するな」という結論になる。

マスクへの考え方を提案する

1枚あたり57円を超えるマスクを見かけたらどうするか

これは単刀直入に買わないことだ。
しかし、今すぐどうしても必要な人、備蓄が少ない人など買わなければならない人は迷わず購入するのは仕方ない。

その一方で、「その価格で購入する人がいるからその値段で販売される事実」もある。

現状はマスクが店頭に並ぶようになってから、ネットを含め、価格も大幅に下がっているため、備蓄がある人は本当に必要か熟考し購入を控える必要がある。そして適正価格になるまで今までの備蓄分や布マスクなどで対応することをおススメしたい。

もしかしたら以前のようにPBでも50枚入りが648円で販売されることはなくなってしまうかもしれない。

しかし消費者が適正価格を知り、布マスク等をうまく利用すれば、適正価格より高いマスクが売れなくなり、また元の価格に戻ることも十分考えられる

日本メーカーのマスクの値上げは考えにくい

なぜなら値上げは、消費者の信用を裏切ることになるからだ。

食品メーカーが価格据え置きの内容量減少、つまり実質値上げが起こっている理由も消費者の信用を裏切らないため。(バレてはいるが、、)

だがマスクはアイリスオーヤマやシャープの異業種メーカーの新規参入などもあり、大手が値上げに舵を切ることはないと予想される。

今後マスクを購入する際は、

家庭内在庫の確認価格÷枚数で1枚当たりの価格を計算してから購入することを提唱したい。

まとめ

  • 国内メーカーのマスクは平時、1枚あたり60円以下で買えていた。
  • コロナ禍では品質の劣るマスクがそれ以上の価格で販売されていた。
  • 消費者はマスクの適正価格を知り、相場以上の価格のマスクは本当に必要か一度考えてほしい。